珈琲と紅茶

2005年2月2日 読書
お風呂上りにゆったりと、好きな紅茶を選んで過ごすのが好き。
前にとある先輩が言っているのを聞いて、いいなあと思いました。
いや、私も実践すればいいんだけど。
当時紅茶を嗜むより、珈琲で朝と夜中をねむりの渦から引き出すという、なんとも嗜みとは異なる、ツール的な扱いをしていて、
優雅さとは程遠すぎていた。


でも、イギリスのティータイムとか憧れてた。
日本でそんな事するタイミングもないけれど。
紅茶とキュウリのサンドイッチ、時にペストリー。

優雅な風習だね。

でも当分は珈琲がお供。しかもチェーン系の。
あ、あの下北沢のカフェ、地味で古くてちょっと奥様率高めでぽくてすきなんだよな。珈琲の味が好みだし。行きたいけど、毎日通りがかってるけど、ずっと行ってない。
小さくてシンプルな苺タルトと珈琲、好きな取り合わせ。

避難の庭

2004年11月18日 読書
私は本当に疲れた時、普段好きな作家、類の本を読みたいとは思わない。
それは音楽の趣味、食べ物の趣味、着る物の趣味にまで至ることではあるのだけれど、がらりと変わる。好む好まざるを問わず、普段主としている所をはずして、他の感性に触れたくなる。
ただ、無防備に手を出してみるのはかえって受け付け不可ゆえの痛手を受けかねないので、なるべく柔らかいラインを選ぶことにしている。

この本はそういう時の私にぴったりなものの一つだと思った。
淡々としていて、自棄にならず、捨てるものは捨て、捨てきれないものは残されている。
毛布みたいな、空気公団の音楽みたいな、お粥みたいな。
ぼんやりと、呼吸を、心を整えたいときに読むのにいい小説だと思う。
現実逃避させる力が絶大。それは世界が閉じているからなんだろうと思う。

というか、落ち着けて気持ちよい。忙殺感も飽和してきた状態に全く違う方向から流れ込んできて、しばしトリップする。
ドパミン抑制効果あるのかね。

今日は帰り道、傘の上を打つ雨粒の音が妙に小気味よくて心地よかった。不思議だったけど、少し嬉しかった。

日常の風景

2004年10月1日 読書
「とても暖かく、ナチュラルで、気取りのない空気感」

この切り取られた風景にそっと被さる雰囲気は、普段からの二人の関係そのままなのかな。
素敵。

蹴りたい背中

2004年9月27日 読書
今日はそこまで綴りたい事がないので、一つ感想文を。
というわけで今更感もありつつ蹴りたい背中。
インストールより数倍面白かった。(ていうかインストール、イマイチでした)

にな川(蜷川)とハツ(初実)。正真正銘アイドル追っかけ少年と斜に構えた一匹狼もどき少女。
孤立してても孤独を感じる事のない少年と孤独を感じても孤立に意味を見出そうとする少女。
そしてちょっと精神的マゾな少年とちょっと肉体的サドな少女。
二人の生きてるゾーンに漂う空気は全く違うもの。何しろ孤独の種類が違う。
でも、孤独という名の、何とも言えない気だるさが魅惑的な共通項に見事に魅せられちゃったハツは、そこに矛盾がある事、そこに自分の本当の気持ち(自分と同じ様な考えの仲間が欲しい!)がある事に気づかないまま、ずるずるとにな川とこっそりつるみたいと思う様になる。

ハツがにな川を蹴りたくなる時はこの本の中で二度あるけれど、その衝動に駆り立てる感情の種類は同じものじゃない。
一度目は二つの嫉妬と一つの怒り。
自分っていう生身の女の子が狭苦しい部屋の中すぐ後ろに座ってるっていうのに、アイドル(オリチャン)の発する不特定多数に対する電波のほうが大事だって言うのかよ!むかつく!っていう、アイドルへの嫉妬。
自分がなかなか持てない自分専用の世界、周りを気にする事、孤独を孤独と思う事から全く解き放たれて生きている、そんなにな川への嫉妬。
そして偶像崇拝に精を出すにな川に、
シビアな現実の世界を見ろ!生きている世界を見ろ!私の吸ってる空気と同じものを吸ってよ!
という、最後は懇願にも似た怒り。
一度目は、これらが絡み合って蹴りたくなった。これはまだサドじゃない。
しかし二度目。これがサド。
にな川の偶像崇拝時代にゆっくりと幕が下がっていくのを見て、
ハツの心の中に一度目の時にあったアイドルへの嫉妬、にな川への嫉妬、怒りは殆ど消え去った。
そして代わりに現れた、いや隠れてた欲望として浮き上がってきたのは、「愛情よりももっと強い気持ち」
この情けない男をそっと見守るように愛でるのではなくてダイレクトに小突いてやりたいという純粋な愛着の念だったのだ。

読んでる途中、リアリティー出すの上手いなーと私的に注目した箇所は、この二度の蹴りはどちらもにな川の部屋で起きている所。これはハツの部屋であってもいけないし、ましてや学校、無印のカフェであってもいけない。
ロケーションが変な上に狭苦しいにな川の部屋。現実から切り離された小さな世界。
周りの全てからハツを解き放とうとする雰囲気に飲まれ、ハツの気持ちも解き放たれてしまう、という状態がどうしようもなく胸にぞわりと押し寄せる。
二度目がベランダで起きたのも何となく象徴的。
ベランダは非現実(にな川の部屋)と現実(外の世界)が交じり合う場所。
にな川が自分の世界の殻を世界の中心に君臨していた女神自らに破られて、現実の世界に顔を出す。ようやくハツと同じ空気を吸い始めた彼をハツは、自分自身いまだよく理解できていないにな川への執着心(=斜に構えた愛着?)を胸に迸らせながら、親指を強く押し付けて迎え入れたっていう事なんだろう。

うーん、この作品って結局私のツボをうまく突いてくれたんだな。中高時代、女子校ゆえクラスメートではなかったものの、ある知り合いに同じ様な感情を持った事があったからかもしれないけどねえ。
久々にじわっと瑞々しい気持ちに浸らせてもらった作品だったよ。
「悲しみよこんにちは」のセシルには、十代深く憧れたよ。
あのころの物憂い気持ち、退廃の世界へ吸い込まれてしまいたいような気持ち。
日々吸い込まれないように強くいたいと願っていた反面そうも感じていた私には、彼女が代わりに体現してくれている様に思えた。
でも私も当時小説書いてたから、作者にはちょっと羨みがあった。
ちなみにちょっと調べたところによると、彼女も色々と依存症に悩まされたようだ。栄光と転落は表裏っていうのは真なのかな。
とは言っても、小説とかは「苦しい」から書くものなんだと思うけどね。
も一度読み直してみようかな。
何にしても、ご冥福をお祈り致します。
心臓と肺と聞いたけど、ニュースでは心臓疾患となってたから、肺炎併発で亡くなったのかな。だったら安らかだったかもね。

そして生きる私はブリミア、発症。止めたいのになあ。
変な外国製綿飴がトリガーでした。(我ながら、何故あれを買おうと思いたったのか分からない)
その後に続くはキャラメル、ストロベリーアイス、そしてマシュマロ。
見ての通り激甘なものばかりなのですぐに胸焼けし、量は割合少なくて済んだのが幸い。
今は浄化も終わり、安らかに(?)蜜柑食べてます。
後は勉強して、眠くなったらサプリ飲んで寝るだけだー。ちょい気楽。

あーしかし、早く会いたいな。

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索